物価高の原因は(わかりやすく)?
最近、物価が高くて悲しくなります。ガソリンも高いし、光熱費も高いし、値上げラッシュで困ります。飲食店とくにラーメン屋さんの倒産とか増えてますね。水道光熱費だけでなく、麺も背脂もチーユも値上げで踏んだり蹴ったりでしょう。ラーメンの値段は1000円前後が上限だろうしね。もう無理です。
なぜこんなに物価が合が上がったのでしょう?
端的に言うと、物価高の原因は以下の通りです。
- 資源価格の高騰
- ロシアによるウクライナ侵攻による物資不足
- 急激な円安
【物価上昇の理由】資源価格の高騰
コロナで抑えられていた需要が一気に世界で爆発しています。コロナ渦中の時は工場生産が停滞した影響で「半導体不足→電子機器の不足→転売ヤー暗躍」の値上がりがありましたが、今の値上げは需要に供給が追い付かず値上がりしている感じです。物資も原油も値上がり理由は同じですが、原油の場合は原産国が今がチャンスとばかりに減産(供給を絞って高値を維持)していますから高騰しています。
【物価上昇の理由】ロシアによるウクライナ侵攻による物資不足
ロシアのウクライナ侵攻によって、小麦の輸出大国であるウクライナ・ロシアの輸出がままならない状況が続いています。我々は小麦が主食ではないですが、それでもパンもお菓子も小麦を使います。小麦粉・パン粉、いろんなシーンに使いますね。小麦のほか、ロシア産の原油なども輸入停止などで原油高騰の一因に。
ウクライナは農業、ロシアは資源の国、その両者が輸出滞ってる。そら値段上がるわ。やっぱ戦争は良くない。
【物価上昇の理由】急激な円安
円が暴落しています。FX勢はしんだ人も多いことでしょう。我が国は輸入に頼っていますから円が安くなれば食糧他輸入に頼る者は相対的に高くなります。
対ドル円相場はは2021年1月1日の時点で「1ドル=103.5円」でした。ところが、今日現在「1ドル=148円」前後で推移しています。すごいですね。わずか2年で4割ほど円安になっています。
円安になるとどうなるかっていうと、いままで100円で買えたものが140円出さないと買えない状態なわけです。単純に仕入れの段階で4割もの値上がりしていることになります。そりゃ物価高なるわ。
原因は金利差です。アメリカは金利が高いです。日本は金利が安いです。単純に言うとこんな感じですが、どうしようもないです。日本は国債やら景気やらいろいろあって金利上げられないですから。今日から俺らも金利上げるわーってやったら国家が崩壊すると思います。
物価は一時落ち着くことはあっても今後もずっと続きます
掲題の通り、今後も値上げ傾向で世界は続いていきます。
なぜならば人口爆発で衣食住が急に足りなくなってきているからです。
以下の図は「総務省が国際連合(World Urbanization Prospects:The 2011 Revision)を基に総務省作成したもの」です。
ベースの資料が2011年ですがその時点で70億人ほど。2023年現在では世界人口は80億4500万人です。この10年ちょっとで10億人ほど増えてます。ざっと日本8個分ほど。上記図の予想通りだ。
口減らしなんて言葉が大昔にはありましたが、まさに口が10憶も増えた現在、食料も衣料もさまざまな物資に旺盛な需要があります。
しかも世界は徐々に豊かになっています。むかし僕が中国旅行した時は、上海をちょっと離れると貧しい地域が広がっていました。いまや中国もだいぶ都市化されて豊かになりました。アジアに行ってもそうです。だいぶ都市化されてきました。実感されている方も多いことでしょう。もう先進国と後進国でくっきり色分けされた時代じゃないんです。みんなが今まで飲まなかったコーヒーを飲みだしたら、そりゃ豆の値段も上がるでしょう。
そんな感じで諸物価上がり続けると思われます。
政治は今後も無策だと思われます。
平成後期あたりから、政治は制度として老衰してしまっています。これは人類が長きにわたって闘争してきた歴史と一致します。
たとえば、みんな大好き三国志。
黄巾の乱という反乱が起こって三国志の物語が幕開けるわけですが、その前提原因は漢王朝の制度が老衰してしまったことにあるわけです。世襲を重ねた挙句に政治家はボンクラ集団化し、政治と政争を勘違いして人事争いばかりする始末。政治の実権は官僚である宦官(かんがん)が握り自分たちが潤うシステムに変質している状態。
そのツケは庶民にまわり、もう生きるか死ぬかまで追い込まれた庶民が最後に立ち上がって始まるのがいつもの中国王朝物語です。三国志のみならず世界の王朝史はたいていこんな感じ。
「庶民が立ち上がる前までの状態」は今の日本も同じような感じじゃないですか?
民主主義も疲弊(老衰)しうるのです。
チャーチルは「民主主義は最悪の政治形態といわれてきた。他に試みられたあらゆる形態を除けば」という名言を残していますが、言い換えると「ほかのシステムと比べて民主主義は最良だ」というわけです。
しかしながら、民主主義も世襲を重ねると、現代のような有様になるわけです。我が国の首相は総理になって何をやりたいかと問われ「人事」と答えたそうです。ありたいことが人事です。派閥人事です。王朝の歴史そのものじゃん。
政治家は人事に忙しく、実務は官僚が裏で牛耳る。滅びた王朝末期と同じじゃん。
現代では残念ながら革命は起こりません。
残念ながら現代ニッポンは革命が起こらない仕組みになっています。
民主主義は兵隊もまた主権者のひとりです。なので誰かが「反乱おこすぞっ!」ってやってもみんな素直についてきません。戦いは数ですから、兵隊が付いてこないと反乱も起こせません。兵隊が主権者で常識人であればあるほど反乱は起こらず革命も発生しません。カリスマある人間が革命で権力牛耳れないのが民主主義のいいところではありますが。
なので、中国王朝史のような革命によるガラガラポンは我が国では起こりえないのです。したがって、残念ながら「政治は今後も無策だと思われます」。
人事をやりたい政治家はまさに政争を政治と勘違いしていて、政治の実権は官僚が握っています。政治家は実務がわからないから。なので増税傾向です。「母屋でおかゆをすすって離れですきやき」の言葉は有名です。
残念ながら解決策はありませんん。唯一あるとすれば個人防衛でしょうかね。円に頼らない資産形成、勤務先会社に頼らない収入確保、などなど。
なんだか暗い結末になりました。
それでも僕らはいきていかねばなりません。
がんばっていきましょう。