2025参院選はSNS活用が勝敗のカギを握った

SNSが大きく効果を分けた令和7(2025)年の参院選

こんにちは。鳥海です。

今回の参院選はちょっと注目しておりました。なぜなら私の周りの普段政治に興味がない人々も選挙公示以前から選挙のことを口々言っていたからです。

結果として投票率は約58%(現時点)で前回から6%アップ。
目立ちづらい参院選で、連休の中日に。若者の投票も増えた。
期日前投票は過去最高の2618万人。

これはすごいことです。

各政党のSNS事情の実際

この背景にはSNSがあります。といっても政治家のSNS活用なんて意味を成していると思われるのは一部、今回大勝した国民民主と参政党でしょう。

SNSが背景にあるといっても、党自らのSNS利用という点では国民民主が一番有効活用した政党でしょう。党首自らライブで情報発信を熱心に続け、ずっと国民に語り掛けていました。女性問題や山尾志桜里さん起用による炎上などいろいろありながらも、玉木さんと榛葉さんのコンビで四苦八苦してきた印象です。

参政党はもともとネット発祥の政党ですからネット界隈にシンパも多い。
さらには最近話題のクルド人問題、オーバーツーリズムによるやんわりとした嫌悪感、そうしたものに「日本人ファースト」というのがネットを中心に刺さったという印象です。

その他、各政党のSNS利用と言ってもお粗末なものが多かった印象です。SNSを見てるとよく流れてきましたね。自民・立憲などの大御所はいつもの広告をいつも通り打ってるだけで面白味はなく、維新は頑張ってコントっぽいのやってましたが失笑に近い印象を受けました。

政党自らの有効なSNS活用は国民民主のみと言っても過言ではないかもしれません。もちろん自ら配信してきた人の中には有効に作用した人もいるでしょう。ただ党としては有効に活用できたのは国民民主が一番ということです。

SNS界隈を味方につけた党が勝利をもぎとった事実

テレビを見ていますと、各党のSNS活用がカギだった、みたいなことを言ってましたが違うと思います。誤解を恐れず言えば、上記の通りうまくやったのは国民民主だけです。

SNSを各政党が効果的に活用できたのではなく、SNS界隈を味方にできたのかどうかが今回のカギだったように思います。

どういうことか。

中高年を中心に、わからない人には全く分からないかもしれませんが「切り抜き動画」や「まとめ動画」というのがあります。誰かの発言を要約したり、まとめたりして動画を作って配信するものです。言葉で伝えるのは難しいので下記をご覧ください。こんなかんじの。

こういうのをネットユーザーがおもしろがって動画作ってあげるのです。まじめなのもあれば、ふざけたのもあり、もちろん批判もアリ、いろいろです。中にはAI使って作ってるものもあります。

すごいですよね。AIで人も音楽(作曲)も作れちゃう時代です。

何が言いたいかというと、こうした動画をユーザーが作ってあげるような時代で、そうした連中を、SNS界隈を味方につけた党が勝利をもぎとった事実があるということです。

諸物価高騰、身近に増える外国人、先の見えない社会、そうしたものがこれらと結びつき、あるいは社会の不満が表面化した結果、投票率はあがり与党は大敗という結果となりました。

SNSとはいえ、しょせんは民意。ベースはいつの時代も変わりません。

テレビやネットのまじめな解説を見ると、なんか「SNS」や「ネット」という別世界があるように論じられてますが、これはアナログなおっさんの発想です。

当たり前のことですが、ネットの裏側にいるのは人間です。

情報発信してるのは国民なのです。キーボード叩いて動画作っているのは人間なんです。ネットという別世界があるわけではなく、人間社会の延長線上にネットはあって、単に人の意見や思いが可視化されているだけなんです。

つまり民意なんですよね。そうしたことに気が付けないばかな政治家が「ネットなんて」とか「SNSなんて」などと言うわけです。

いわゆる泡沫政党が民意を味方につけて大勝したというならば、それは国民の民意の発露であり、それは真摯に受け止められるべきかと思います。

与党は大敗したけれども「5公5民でコメ不足、一揆が起こらないだけマシ」ですわな。

とりとめもなくなりましたが、情報配信が大事なのは我々民間人だけじゃなく政治家も同じですね。

それではまた。

 

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